南区学習塾 横浜修学館   公立中高一貫校受験の思い出2

2020/03/19 ブログ
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 公立中高一貫校受験の思い出2●

 

 2010年は小6のクラスを持ちませんでした。2011年の3月から公立中高一貫校の受験クラスを持ちました。1クラスに7名ぐらいの生徒さんがいたと思います。その中で一人今でもよく覚えている男の子がいます。とても頭の良い子でクラスではたぶんトップだったと思います。算数がよくできて理系の適性検査は問題ないだろうと思っていました。ただ作文が苦手でした。原稿用紙に向かっても一向にマスが埋まっていきません。本人も苦労しているのが見ていてよくわかりましたが、作文から逃げて合格はないので書けるようになってもらうしかありませんでした。

 数か月が過ぎましたが状況は変わりませんでした。実は僕は、今では文章を書くのが好きなのですが、小学生の頃は作文が苦手でした。原稿用紙に向かうのが嫌いだったのです。原稿用紙のあのマス目に文字を入れてゆくのがどうも苦手でした。そんな自分のことを思い出し、彼にマス目のないコピー用紙に書くよう言いました。縦書きでも横書きでもいい、あと題材も何でもいいから好きに書いてごらん、僕はそう言いました。彼は少し驚いていましたが、しばらくすると彼の好きな阪神タイガースのことを書き始めたのです。

 その日以来、彼はだんだん作文が書けるようになりました。そして、大泉中に受かることができたのです。合格を知らせにお母さんと一緒に来た時、彼はとてもいい笑顔をしていましたがお母さんは涙ぐんでいました。この年は結局2名の合格を出すことができました

 こうした光景を目にしてしまうと、また頑張って合格させてあげたいと思います。