南区学習塾 横浜修学館 公立中高一貫校受験の思い出9

2020/04/04 ブログ
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 公立中高一貫校受験の思い出9●

 

  2019年つまり去年のクラスは、男女2名ずつの4人クラスでした。Aさん、Bさん、C君、D君です。志望校はAさん、Bさんが市立川崎、C君とD君が県立相模原でした。Aさんはとても優秀で理系、文系のバランスもよく、11月の段階ですでに、過去問でたぶん日本で一番難しい京都の問題をほぼ完ぺきに解いていました。作文に至っては10分あれば書き終えていました。彼女は、たぶん僕が今まで教えたどの子よりもよくできました。

 結果はAさんだけ受かりました。Bさんは、やはり、理系の問題が最後まで解けるようにならなかったのできついと感じていました。C君、D君はよくできたので、もしかしたら受かるかなと思っていたのですが、相模原は合格点が高く、二人ともとどかなかったようです。

 試験の当日AさんBさんC君がやってきて、僕が、採点しました。Aさんはほぼ満点に近く取れていました。Bさんはやはり理系が取れていませんでした。C君は、理系の取らなければいけない問題を落としていました。彼は、炭酸水が鉄を溶かすと思っていたのです。

 僕は、このブログで、理系の指導、準備が難しいと書いています。それは、私立受験と違ってどんな問題が出るのか予想できないからだと何度も書きました。私立受験の算数は、問題の解き方を覚える方法で何とか克服できますが、適性検査の理系はそれができないからです。ただ、この年感じたのは、C君の取れなかった炭酸水の問題のような問題を取れるようにしておくこと、それが理系の準備なんじゃないかということです。うんと難しい、理系的な頭を必要とする問題を取る必要はなく、最低限度必要な知識で、基礎的な正解で出せるようにしておくことが適性検査理系の指導、準備なのかもしれません。今、現在は、そんな風に感じています。